嫉妬の感情を経て気づいた本当の「親友」
今週のお題「理想のコンビ」
理想のコンビって私だったらどんな人だろうと考えた時、私の親友を思いついたので書きます。
私の親友は中学に初めて出会った時から、もう約14年以上の付き合いになります。
お互い境遇も考え方も似ていて、すぐ仲良くなり時には旅行もしていました。
高校になって離れていても連絡を取り合い、同じ大学になった時はお互い喜びあいました。
しかし、一度まったく連絡を取り合わず、絶縁寸前までいきました。
理由は私が親友に対して嫉妬してしまったことです。
お互い同じ境遇で考え方も似ていて一緒にいて本当に安らぎます。
しかし、一つ違うとしたら家が裕福か貧乏かということ。
私の家は貧乏の類に入ります。
その為、大学生の時は奨学金返済・自分の生活に関わる費用支払いの為アルバイトを3、4つ掛け持ちして常に働いていました。
一方親友は学部の都合上海外に行くこともあり、友達と自由な時間を満喫している姿をよく見かけました。
その姿を見て非常に羨ましかったのです。
「私はお金の為にこんなに苦労しているのに、お金に悩まない親友が羨ましい。」という感情が湧き、親友と連絡をとるのも億劫になっていきました。
しまいには親友に「ごめん、しばらく連絡はとれません」と言ってしまいました。
それに対して親友は「そっか、分かった」とだけいいそれからしばらく連絡を取り合わあい関係になりました。
私としては正直半分安心、半分後悔しました。せめて大学が同じでなければ親友の姿を頻繁に見ることもないし、仲良しのままいられたのにという思いでいっぱいでした。
それから2年くらい経ち、大学4年になった私は就職活動も落ち着き、大学の間の様々な経験も経て大学1年の頃よりは若干落ち着いて周囲を見られるようになりました。
そんな時ふと親友と連絡を取り合う機会が発生し、幸運にも徐々に昔みたいに話し合える関係に戻れることが出来ました。
私としてはあんな風に突き放してしまったのでもう話なんてしたくないと思われていたらどうしようという気持ちでしたが、親友はいつもと変わらず接してくれました。
ただ、帰りの電車に一緒に乗っていた時に、親友がぽつりと言いました。
「正直、ここ最近はずっと辛かったんだ。そんな時に周りのみんなが私から離れていく。〇〇(私の名前)も大切な親友だと思っていたのに急に連絡とれなくなったから本当に独りぼっちだという気持ちでいっぱいだった」
そこで、親友のそれまでの境遇や辛い経験をしていたことを聞きました。私は、自分が勝手に親友は幸せで不自由ないと思い描いていただけで、実際その人になってみないと何が起きているか分からないということに気づきました。
それでいて、自分の思慮の浅さを後悔すると共に、それでも何も言わずに待ち続けてくれていた親友に感謝しました。
今、お互い学生を卒業して社会人ですが、昔みたいに連絡を取り合い、時折会っています。
「親友」とはただ一緒にいて楽しい人だけではなく、何かあって喧嘩・意見の食い違いがあっても最終的に心から許しあえる存在だと思いました。
もし親友が今後大変なことがあったら支えてあげたいし、連絡がとれないと言われた時は、連絡したいと思ってくれるまでずっと待っていられるようになりたいと思います。
#シュガラお題「理想のコンビ」
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